【米国株投資】期待違反理論(もしくは映画版ジャイアン効果)の話&ブルームエナジー反発

米国株投資日記

不良がたまーに良いことをするとやたらと褒められる風潮。

ありますよね。

あれってなんなのでしょう。

逆に、普段いい人がちょっと悪いことをするとめちゃくちゃ叩かれてしまったり。

期待違反理論(Expectancy violations theory/EVT)

期待違反理論(Expectancy violations theory/EVT)という心理学の用語があります。(Wikipedia

これは、もともと人はコミュニケーションをとるとき、相手がどうふるまうかを事前に予測や期待を「決めつける」ことがあり、それによって相手とのコミュニケーションの取り方に影響を与えてしまうというもの。

さらに、相手がその予測や期待と異なる行動をした場合、特に自分にとって好意的に捉えられるようなものに対しては、自分自身も通常行わないような行動や考えを起こしてしまう、といったものが挙げられています。

冒頭の「不良がたまに良いことをする」というのは、事前の期待と異なる好意的な行動なので、「こいつ実はめっちゃ良いやつ」という考えを強めてしまうような反応は、まさにこの期待違反理論に当てはまった行動、と言えそうです。

専門用語ではありませんが、ネットでは「映画版ジャイアン効果」なんて言われているものもこれに近いイメージですね。普段のび太君をいじめまくるジャイアンが、劇場版ドラえもんでは勇敢で義理人情に厚い「こいつ実はめっちゃ良いやつ」として必要以上にプラスの評価をしてしまう、という感じで。(もちろん実際にそのように演出されているのですが)

逆に、初めから良い人だろう、と思っていた相手がその予想通りに良い人だった場合、それはただの予測通りなのであまり印象が大きく変わったり行動が変わったりすることが少なかったりします。

もし自分が学校の先生だったら、不良連中には手をかけて何とか向き合ってほしい思いと気にかけたりコミュニケーションを取ったりするかもしれませんが、逆に優等生や無害な生徒に対してはそのまま放置しておいても大丈夫、と考えてしまいそうな気もします。

株とは関係ない話かもしれませんが、ここで知っておきたいのは、人やモノの評価はその期待によって偏りが起きる、ということ。

思考の偏りが間違った行動を生む

期待違反理論に限らず、人の思考の偏りは多くの研究がなされています。

似たようなことは投資にも当てはまるかもしれません。

予想に反して急騰した銘柄。ボラティリティが高く値動きの大きい銘柄。その後下降トレンドでジリ下げしてるのになぜか手放さずに抱えてしまう

もちろんロジカルな理由もあるかもしれませんが、意思決定を鈍らせる原因にはこういった思考の偏りが関係することも多くあるかと思います。

投資の世界でも「茹でガエル」「プロスペクト理論」「フォン・レストルフ効果」「認知バイアス」「アンカリング」などなど、学術研究や投資格言でこういった人の思考の偏りを示すことばがいくつもあります。

人の心にはさまざまな「心理的な思考の偏り」が潜んでいます。また、それらは時に利用され自分自身が大きなリスクを受けることになります。

気にかけていた銘柄が「こいつ実はめっちゃ良いやつ」なのか、また、放置していた銘柄が「期待通り良いやつ」なのか、冷静に判断できるようにコントロールしていきたいところです。

しもすの米国株ポートフォリオ:2020年12月4日

しもすの本日の米国株ポートフォリオ(銘柄のみ)です。

短期での新規銘柄への投資は控えめに、数日サイクルで売買を行うスイングトレードのスタイルで投資しています。

最近は約1ヶ月のサイクルを基準に全体のポートフォリオを見直し、日々の売買はポートフォリオ内の比率配分の見直しを中心におこなっています。構成比率のブログ公開も月1回行う予定です。

2020年12月4日は特に取り引きなし。

ブルーム エナジー コーポレーション A(BE):27.9300 +3.73 ( +15.41% )
調整が続いていると思われたところで大きな上げ。11月下旬の上昇と比べて出来高が大きく増加していないので底堅さもありそうな期待。いずれにしても私のポートフォリオはほぼポジション解消中なのでもうしばらく様子見。

セールスフォース ドットコム(CRM):225.8600 +4.89 ( +2.21% )
下降トレンドに入るとちょっと痛いですが、今のところしっかり支えられているようで安心。

ウォルト ディズニー(DIS):154.1400 +0.90 ( +0.58% )
良いですねー。52週高値の154.4ドルを超えられれば安心できそう。

アルファベット C(GOOG):1,827.9900 +1.22 ( +0.06% )
しっかり上げてきてますね。このままどんどん、と期待したいところですが小動きでテクニカルも弱いく見えるので、しばらく調整待ちのスタンスは変わらず。

パランティア テクノロジーズ A(PLTR):23.8500 -0.18 ( -0.74% )
ここも買い場待ち。個別銘柄で見るといつ買ってもいいんだけど、大型につられた資金流出が怖いので指数の調整を見ながら買い増し。

ロイヤル ダッチ シェル ADR B(RDSB):36.4900 +1.50 ( +4.28% )
大統領選挙からしっかりと方向が変わったようで安心。

テスラ(TSLA):599.0400 +5.66 ( +0.95% )
実はめっちゃ良いやつ、のテスラは600ドルチャレンジ継続中。このままSQあたりまでのんびり伸びるような気もしないけど。。週明けはどちらかに大きく動きそう。

台湾セミコンダクター ADR(TSM):103.7300 +4.23 ( +4.25% )
今のところ優等生。期待通りめっちゃ良いやつ。

ユニティソフトウェア(U):150.9400 +5.27 ( +3.61% )
パランティアと同じく。基本はカイスタンスだけど指数の調整を見ながら買い増し。

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